2011/05/04

シマノ 夢屋 BFS 32mm ( ベイトフィネス )

先日、シマノから発売された

夢屋 BFS アルデバラン用の32mmスプールを購入してきた。

以前より、ベイトフィネスに関心があり
自分なりに検証を行ってきたので、また新しい記事が書けそうです。

先ずは、
スプール本体から、


真っ黒なスプールは、
マグネシウムということでシマノの純正スプールとは思えない
シンプルな商品だ。



SVFユニット


SVFユニット部分の拡大
逆側のシャフト頭部も同じだが、
軸受けに対してきっちりと面が出ていて好感が持てる。



どんどん、
何か、オタク化してきているように自分でも感じるが
このスプールだけで相当数の写真を撮った。


リール、ハンドル側のシャフト部分


SVFユニットには、
クリア、スモーク、グレーと3色のブレーキブロックが付属されている。
標準はクリア、スモークのみがセットされていた。
クリアが2個、スモークが4個の組み合わせ。




僕は、
後で、調整しやすいようにスモークを2個外し
変わりにグレーを2個追加して、各2個づつになるようにした。



0.1g以下の計測はできないですが、
タニタの秤で計測してみました。
表示は9gです。 カタログどうりであると言って間違いない数字ですね。
ちなみに、アルデバラン用のシャロースプールが12.1g(カタログ値)なので、
8.7g(カタログ値)のBFSとの差がなんと3.1gもある。
SVFユニットが何グラムなのか判らないが、ほんと軽量で創られていますね。
流石に、このスプールに穴空け加工なんてすると、すぐに潰れてしまいそうです。












さて、
次は、アルデバラン本体へ取り付けです。
使用中のアルデバランは、7.0 : 1
純正のスプールを外し、夢屋 BFSスプールを差し替えるだけです。


はい、
簡単です。

ZPIのBFCと違いフィネスリングなどはないので
取り替えに際して微妙な調整も必要ありませんでした。


スプールとボディとの間をマクロで撮ってみました。
説明書には、8lb以下のラインでこの隙間に挟まるような説明がありましたが、
それは仕方の無い事だと思います。ZPI BFCでも挟まることがあります。
キャスト後にスラッグを出した時などは、巻き始める前にラインを視認したほうが良いですね。


次にラインを巻いてみました。

今まで使用している、ZPI BFC + メタマグ7と同じ仕様にして
テストを行いたいのでフロロカーボン7lbを約50m巻いた。

どの写真も、
クリックしてもらえれば拡大写真に変わるので
大きな画像で見てもらえれば更に良く判ると思います。


上の画像と比べてみても判るように、
フロロ7lb x 50m巻いても溝の深さは余裕です。

カタログでは、
8lb x 75mとなっていました。

ZPI BFCも同じですが、
ラインのウエイトは結構な重さになるので必要最低限の長さだけを巻いたほうが
軽量スプールの特性を有効に引き出せますね。
僕の場合は、7lb x 35mでテストをしたこともありますが、
正直、35mではスプールからラインが全部出てしまうほどキャストできます。
琵琶湖に行く事が多いので自分の中での最低限が50mとして
今回も、7lb x 50mにした。



こちらは、
ZPI BFC x シマノ メタニュームマグ7
ラインは先ほど書いた、フロロ 7lb x 50m (実釣しているので少しはライン減っています)

んんん、
赤いスプールはやっぱりオシャレだな。



そして、
自宅の庭で実際にピッチングでキャストしてみました。


ロッド:エバーグリーン エアレギウス
ルアー:イマカツ セクシーアンクル 3.5inch + 0.9g ネイルシンカー

メタマグ7 x ZPI BFCではイージーにキャストできるリグです。

ロッドとリールの組み合わせは後で書きますが、
シマノ FD 168MPFと何度か入れ替えキャストテストしてみました。

ZPIと違い、
ブレーキーフリーになっている時間が長いので、
キャストフィーリングは伸びを感じる。 メカニカルを緩くすれば
かなりの距離を稼げるように思う。
但し、キャスト時には力を抜いて説明として書くのが難しいが、
ロッドが振り子でそれにのせるようなキャストでラインを直線的に出す感じ。
難しいですね。 あまり、強くロッドの弾性を利用するとバックラッシュしやすい。

また、SVFのブレーキブロックの組み合わせを変えることで飛距離、キャストフィールが大きく変わる。
用いるルアーのウエイトにより微妙な調整が必要になるように思われる。
また、どの組み合わせでもサミングは必須。

逆に、
ZPIは、強からず、弱からずの微妙な良いブレーキが絶えずマグネットでかけられているので、
サミングする必要がないほどバックラッシュする危険性を感じない。
これは、既に何度もフィールドで試して得ている印象なので、この夢屋のBFSと差が比較的早く判った。
庭でのテストなのでオーバーヘッドキャストは行えなかったが、ピッチングでの印象では夢屋 BFSはオーバーヘッドキャストするには相当な慣れが必要なのではないかと思った。

感覚的に、
夢屋 BFSはスピニングに近いフィーリングだと思う。
広大なフィールドなら別だがリザーバーのブッシュカバーに対してスピニングでも、
「えい、や〜」とキャストすることは無い。
ピッチングで正確にポイントにルアーを送り込みたい。
そんなシチュエーションで使うべき、ベイトフィネスが夢屋 BFSスプール仕様なんじゃないかと?

スピニングのピッチングで3.5inch程度のワームに0.9gのネイル
キャストがどれくらいできるかは、スピニングで釣りをしたことのある人なら理解できると思う。
その距離に比較的容易に正確な伸びのあるキャストが行えるようなイメージ。

スピニングではキャストの精度が落ち、
また、バスに口を使わせてもカバーから引きずり出すことが容易でないシチュエーション。

え、それがベイトフィネスでしょって! 声が聞こえそうですが、
あくまでもZPIと比較しての話として書いています。

なので、
ここまでの結論としては、


万能選手で、誰にでも容易に使えるのが
ZPI BFC KIT

フィールドでテストしていないので最終的な軍配は上げれないが、
個人的には、ZPI BFCのマグネットブレーキの方がストレスフリーで使えるような気がする。


なるべく、
SVFブレーキをフリーにして、
メカニカルも緩め、サミングを行いながらより軽量ルアーをキャストするならば
夢屋 BFS KITがお勧めかも!?

僕は、

シマノ FD 168MPF x アルデバラン7 夢屋 BFS 32mm スプール + フロロ7lb

EG エアレギウス x メタマグ7 ZPI BFC KIT + フロロ7lb

使用ルアーのウエイトとシチュエーションにより
この2本を使い分けたいと考えました。


最後に、
以前に書いた記事で、
コストの問題があります。

ZPI BFC KITは約2万円 確かに、イージーに使用できてもリール購入後にこの2万円は多くの方が高いと感じると思う。
アルデバランは、もともと軽量ルアーも使えるようにと言う事で設計されているが、7フィートのロッドに10lbラインで5g程度のルアーが限界なような気がします。
しかし、アルデバランは比較的値引き率も高く値引き分を夢屋 BFSスプール代にあてるとするならば良い買い物になるかと思えますね。
残るは、ダイワのPX-68, PX-68 SPR, アルファス フィネスカスタムなどのダイワ製リールの選択肢がある訳ですが、
この3台を購入して検証するなんて言うことは財布に優しくないので僕は検証できません。

メタマグとアルデバランが同価格で新品が購入できる前提で言えば、
コストパフォーマンス的にはシマノの純正に軍配が上がるのかな?

長々とお付き合い頂き最後まで読んで頂いてありがとうございました。
何かの参考になれば幸いです。


旧記事はコチラ

ベイトフィネスの有効性

ベイトフィネスの検証準備

ベイトフィネス続編

ベイトフィネスは凄い


2012.5.5 追記
ブログ変更しています。 →新しいブログ



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